簡易喫煙所を設置するには?メリットや種類、設置時の注意点を解説

分煙化が進み、以前よりも喫煙できる場所が少なく、喫煙者は喫煙スペースを探すのも苦労する時代となりました。喫煙者にとってたばこを吸いたいときに喫煙できないのは、大きなストレスとなります。そこで、「簡易喫煙所を設置したい」と考えている会社も多いのではないでしょうか。

この記事では、簡易喫煙所を設置するメリットや注意点について解説します。簡易喫煙所の種類も分かりやすく紹介しているため、どのような製品を導入するか悩んでいる方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

簡易喫煙所を設置するメリット

まずは簡易喫煙所を設置するメリットを見てみましょう。

コストを抑えられる

簡易喫煙所を設置する大きなメリットは、本格的な喫煙所を設置するよりも大幅にコストを抑えられる点です。本格的な喫煙所を設ける場合は、建物を改装したり空調設備を導入したりと、多くのコストがかかります。

また、開放型の屋外喫煙所であれば、灰皿やベンチを置くだけで済み、メンテナンス費用なども基本的には発生しません。また、喫煙ブースをレンタル利用すれば、マルシェやイベントのような短期間しか喫煙所を必要としない場合にも、レンタルした日数分しか費用がかかりません。

利用する人数に合わせてサイズを柔軟に変更できる

簡易喫煙所は1人用や5人用など、サイズの異なるタイプの製品があります。利用する人数に合わせて柔軟にサイズを選べるため、不必要なスペースやコストを使わずに済む点がメリットです。

また、簡易喫煙所は導入費用も抑えられるため、利用人数が増えたら大きい喫煙ブースを設置する、感染症対策で増設するなど、サイズの変更も比較的容易にできます。

1日で設置できる

多くの簡易喫煙所は半日〜1日程度で設置できます。例えば、ユニットハウスタイプの喫煙ブースは、クレーンで吊り上げて設置するだけで、施工時間は30分程度です。

屋外イベントで喫煙所が必要になった場合でも、仮設タイプなら1日で設置できます。大掛かりな工事やリフォームが不要で、数日だけレンタルするなど、試しに設置することが可能です。

密閉空間を避けられる

室内の喫煙所やユニットハウスタイプの喫煙ブースは、分煙のために壁や天井などで区切られ、密閉された空間となっています。開放型の屋外喫煙所であれば、密閉空間を避けられ、新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザなどの感染症の心配が軽減されます。

簡易喫煙所のタイプ

簡易喫煙所には、大きく分けて「ウエイト式喫煙所」「ユニット式喫煙所」の2つのタイプがあります。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

ウエイト式喫煙所

ウエイト式喫煙所は、置くだけの開放型の屋外喫煙所を指します。主に以下のようなタイプがあります。

【パネルタイプ】

パネルで囲ったタイプで、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。駅や神社境内、一般企業などで多く設置されています。煙が上に逃げるため、周囲に迷惑がかかりにくく、透明のパネルでなければ、人目も気になりません。工期が短く、移設しやすい点が魅力です。

【格子タイプ】

格子状の壁面で囲まれた喫煙所です。格子状になっているため風通しが良く、圧迫感も感じにくい点が特徴です。強い風が吹く場所に設置する場合には、柔軟にレイアウトを変更できます。また、風で倒れないよう、アンカーを打って固定することも可能です。グレーのシックなカラーデザインや、ウッド調の柔らかなデザインなど、設置場所の景観に合ったデザインにできます。

【テント型】

少人数用のテントのような見た目の喫煙所で、設置に要する時間は3時間程度です。コンパクトなサイズであることから、設置後も移設しやすい点が魅力です。また、強風の際には、背面膜を外すことで風の抵抗を避けられます。転倒防止アンカーの打ち込みや、近接する構造物に連結も可能です。屋根があるため、雨の日に利用できる点も魅力です。

ユニット式喫煙所

ユニット式喫煙所は、壁や天井によって四方を区切られているユニットハウスタイプの喫煙所です。屋内・屋外のどちらにも設置できます。給排気設備により、煙が外に漏れにくいため、受動喫煙を防止できる点が魅力です。また、ウエイト式喫煙所と違って天候の影響を受けにくいことから、雨の日や風の強い日でも利用できます。エアコンを設置すれば、暑さや寒さもしのげる点が魅力的です。

簡易喫煙所を設置する際の注意点・ポイント

簡易喫煙所を設置してからトラブルになったり後悔したりしないよう、ここで紹介する注意点やポイントを押さえておきましょう。

助成金を受けられるか確認する

厚生労働省は、受動喫煙防止対策を実施した中小企業事業者に対して、『受動喫煙防止対策助成金』を支給(最大100万円)しています。助成金を受けるには一定の要件を満たす必要があり、その要件には喫煙所の仕様も含まれています。

喫煙所を設置するコストを抑えるためにも、導入する喫煙所を選ぶ際には、助成金に定められた規格をクリアしている製品かどうかチェックすると良いでしょう。『受動喫煙防止対策助成金』の要件や手続きの流れは、以下の厚生労働省のサイトから確認してみてください。

出典:「受動喫煙防止対策助成金」(厚生労働省)

法令を遵守する

日本では受動喫煙を防止するための法律が定められています。そのひとつが、喫煙場所のルールです。学校・病院・児童福祉施設などの「第一種施設」では、敷地内禁煙となっています。事務所・飲食店・工場などの第二種施設では、原則屋内禁煙となっていますが、一定の要件を満たせば屋内に喫煙所を設置することも可能です。

こうした喫煙が禁止されている場所に喫煙所を設置したり、法律で定められた要件を満たしていなかったりすれば、喫煙所を設置した人や喫煙した人にペナルティが課されます。
また、法令では規制の対象外であっても、「配慮義務」があります。開放型の屋外喫煙所を設置する場合には、タバコの煙や臭いが外部に漏れやすいため注意が必要です。

屋外に設置する場合は天候への影響を考慮する

開放型の屋外喫煙所は、屋根の付いていないタイプがほとんどです。雨や雪などの天気の悪い日は使用しにくいため、喫煙者にとっては不便に感じる場合があります。

雨や雪が多く降る地域では、天候の影響を受けにくい場所へ簡易喫煙所を設置するか、屋根の付いたユニット式喫煙所を検討すると良いでしょう。

まとめ

簡易喫煙所は、利用する人数に合わせてサイズを柔軟に変更できたり、1日で設置できたりといったメリットがあります。設置する際には、「法律に違反していないか」「受動喫煙を防止できているか」といった点に注意しましょう。

おしゃれで安く喫煙所を設置したい場合は、『HIRAKELオーダー』がおすすめです。HIRAKELオーダーを利用することで、オリジナルのユニット式喫煙所が設置できます。

会社に合ったカラーやロゴマークを装飾でき、プロモーションツールとしても活用できます。施工にも時間がかからないため、すぐに喫煙所を導入したい場合にもぴったりです。サポートプランも充実していますので、ぜひご利用ください。

hirakel
hirakel