店舗開業にあたってよくある悩みのひとつが、初期費用が膨れ上がってしまうことです。一から店舗を建てるにはまとまった資金が必要で、開業することにハードルの高さを感じる方もいるでしょう。しかし、ユニットハウスをレンタルすれば初期費用を大幅に節約でき、低リスクで店舗を開業できます。
この記事では、ユニットハウスのレンタル費用やレンタルする際の注意点、開業までの流れを紹介します。
目次
ユニットハウスのレンタルでかかる料金
ユニットハウスをレンタルする際にかかる費用には、レンタル費用(毎月or毎日)、基本管理費用(初月のみ)、運搬費用があります。ユニットハウスを返却する際には、撤去費用も発生します。
また、ユニットハウスのタイプやサイズ、具体的な料金や費用はレンタルする業者によって異なる点に注意しましょう。
ユニットハウスをレンタルするメリット
店舗を開業するにあたって、建物を一から建築するか、ユニットハウスをレンタルするか、購入するかなど、迷う方も多いでしょう。ここでは、ユニットハウスをレンタルするメリットを3つ紹介します。
まとまった資金が必要ない
ユニットハウスをレンタルすることで初期費用を大幅に抑えられます。初期費用を抑えることで、商品の開発や宣伝・広告、人材獲得など、ビジネスの成長に関わる部分にお金をかけられます。またレンタルであれば固定資産税もかかりません。
すぐに利用できる
ユニットハウスは工場で作られて完成した状態で現地に運ぶため、施工期間は1日程度で済みます。すぐにお店を開業できれば、競合他社よりも先に製品やサービスを提供でき、顧客の早期獲得につながります。
お試しで開業できる
ビジネスにおいて立地の良さは収益に大きく関わる要素であることから、慎重に検討する必要があります。とはいえ、実際に開業してみないとどのくらいの収益が見込めるのかを正確に把握できないでしょう。
ユニットハウスのレンタルであれば初期費用を低く抑えられるため、お試しで開業できます。収益が見込めない場合にはすぐに返却し、別の地域でお試し開業するのも良いでしょう。そうして自分の目で収益性の高い地域を選定できます。
ユニットハウスをレンタルするデメリット
ユニットハウスをレンタルするのはメリットばかりではありません。ここで紹介するデメリットも押さえておきましょう。
設置場所が限られる
ユニットハウスは工場で組み立てたあと、完成した状態で現地に運びます。運ぶ車両は基本的にユニック車(クレーンが付いたトラック)で、この大型車両が入れる場所でないと設置できません。
またユニットハウスはクレーンで吊って設置することになるため、電線がある場所や室内高の低い建物内などに設置するのは難しくなります。どこでも設置できるわけではない点に注意しましょう。
長期レンタルは購入よりも高くなる
ユニットハウスをレンタルすれば、毎月あるいは毎日のレンタル料がかかり、長期間レンタルしていると購入するよりも費用が高くなる場合があります。ランニングコストを抑えたい場合は、レンタル期間中の早い段階で、ユニットハウスの購入を視野に入れたほうが良いでしょう。
デザインやレイアウトに制限がある
基本的にユニットハウスには規格が決められているため、デザインやレイアウトは自由に変更できません。レンタルする際には、「思っていたより狭かった」「設備を置けるスペースがない」といったことにならないよう、スペースや動線を考慮しつつ製品を選びましょう。
ユニットハウスとプレハブハウスの違い
ユニットハウスとプレハブハウスは見た目が似ていることから、混同されるケースも少なくありません。以下は、ユニットハウスとプレハブハウスの違いを表にしたものです。
ユニットハウス | プレハブハウス | |
工期 | 約1日(雨天決行) | 約7〜10日(天候によりスケジュール変更あり) |
付帯工事(コンセント、換気扇、証明) | 不要 | 必要 |
工事費用 | 安い | 高い |
設置できる場所 | 4〜10tのトラッククレーン車が入れる場所のみ | 材料を搬入出来ればどこでも設置できる |
ハウスの高さ | 2m70cmまで | 自由に変更可能 |
ユニットハウスとプレハブハウスは別物ですが、店舗運営においてはどちらも有効です。ただし、プレハブハウスは現地でパーツを組み立てて設置するため、人件費や設置費用が膨らむ可能性があります。そのため費用を最小限にしてお試しで開業したい方には、ユニットハウスが適しているでしょう。
プレハブハウスについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
プレハブハウスのレンタルは店舗開業におすすめ!料金や注意点を紹介
ユニットハウスをレンタルして店舗開業するまでの流れ
店舗開業の経験がない方だと、ユニットハウスでどのように開業するのかイメージがしにくいのではないでしょうか。ここでは、ユニットハウスをレンタルして店舗を開業するまでの流れを5つのステップに分けて紹介します。
1.開業する場所(設置場所)を決める
まずは出店場所を決めます。出店場所は収益を大きく左右するため、地域に住んでいる方の属性や人通りの多さ、近隣の競合店の状況など、複合的な観点で出店場所を精査しましょう。加えて、ユニットハウスが設置できる場所であるかどうかも確認してみてください。
2.ユニットハウスを選定する
一口にユニットハウスといっても、さまざまな種類があります。お店のコンセプトに合ったレイアウト、必要なスペースなどを検討して、レンタルするユニットハウスを選びましょう。
3.設置・工事・設備の導入に取り掛かる
ユニットハウスを設置したら、必要な設備を導入して販売スペースや厨房を整えましょう。飲食店であれば、ガステーブル・ガスレンジ、食器棚、コールドテーブル、冷蔵庫などが必要です。ユニットハウスの中はそれほど広いわけではないため、店舗面積を考慮して必要最小限の設備を選びましょう。
4.建築確認や営業許可の申請をする
店舗開業でユニットハウスを設置する場合は、基本的に建築確認申請が必要となります。これは建物を新築・増築する際に必要となる申請です。
飲食店を開業するのであれば、営業許可証を取得しなければなりません。無許可で営業してしまうと、食品衛生法・風営法違反とみなされ、2年以下の懲役か200万円以下の罰金が課せられるため注意しましょう。
5.集客をする
お店を開業したら、宣伝をして集客しましょう。お金をかけずに集客するのであれば、SNSの利用がおすすめです。SNSは利用者数が多いため、投稿が魅力的であれば瞬く間にお店の情報が拡散され、多くの顧客にアプローチできます。
まとめ
店舗開業にあたって初期費用を抑えたい方、お試しで開業したい方は、ユニットハウスをレンタルするのがおすすめです。ただし、設置場所が限られる点には注意しましょう。
設置場所を気にせず、建築確認の手間も省いて開業したい方は、HIRAKELが扱う「ワゴン型屋台」や「コンテナ型店舗」での開業がおすすめです。
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