パーソナルジムを開業する!開業までの流れや費用、成功させるポイントを解説

健康志向の高まりとともに、パーソナルジムの需要が急速に拡大しています。特別な資格不要で小スペースから始められ、少ない初期投資で高い利益率を実現できるため、今注目の起業分野です。今回は、パーソナルジム開業の流れや費用の考え方、成功させるためのポイントを解説します。

パーソナルジムの開業がおすすめな理由

まず、パーソナルジムの開業が注目を集めている理由をみていきましょう。

開業のハードルが低い

パーソナルジムの開業において、特別な国家資格は必要ありません。もちろん「NSCAジャパン」「NESTA」「JATI」などの民間団体が授与する認定資格を取得することで、お客様からの信頼度は向上しますが、資格がなくても開業自体は可能です。

また、ゼロから起業する以外にも、フランチャイズという選択肢があることも大きなメリットです。

さらに小スペースでの開業が可能なため、初期投資を大幅に抑えることができます。

初期投資とランニングコストが低い

パーソナルジムは、マンツーマンでのトレーニング指導が基本となるため、狭いスペースでも質の高いサービスを提供できます。

また、物販を主力とするビジネスではないため、在庫管理コストがほとんど発生しません。

月々のランニングコストも、大型施設と比較して大幅に削減できます。家賃、光熱費など、少ないコストで運営できるため、収益性の高いビジネスモデルを構築できます。

パーソナルトレーニングの需要が増加している

近年の健康志向の高まりは、フィットネス業界にとって追い風となっています。経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、フィットネスクラブの売上高は着実な成長を続けています。2022年は前年比109.5%の2,682.64億円、2023年は前年比103.8%の2,784.03億円、2024年は前年比104.0%の2,910.38億円と、継続的な市場拡大が確認されています。

フィットネス業界では、コロナ禍を経て個別指導への需要が高まっており、質の高いパーソナルサービスを求める顧客層が拡大し続けています。

出典: 経済産業省「特定サービス産業動態統計調査

利益率が高い

パーソナルジムの最大の魅力は、高い利益率を実現できることです。一度獲得した顧客は継続的にサービスを利用する傾向が強いのも特徴です。

顧客一人ひとりの目標や体質に合わせたオーダーメイドのトレーニングプログラムを提供することで、一般的なフィットネスジムでは実現できない高価格設定が可能になります。

パーソナルジムの開業にかかる費用

パーソナルジムの開業を成功させるためには、必要な費用を正確に把握し、適切な資金計画を立てることが重要です。開業にあたっては、イニシャルコストに加えて、最低でも4か月分のランニングコストを確保しておくことをおすすめします。

イニシャルコスト

パーソナルジムの開業には、およそ300万円400万円の初期費用が必要です。

【主な費用項目】
・内装費(壁やクロスの張り替え、空調設備など):50万円〜80万円
・集客準備(ホームページ制作、広告宣伝など):30万円〜50万円
・物件費用:家賃×5か月分、敷金・礼金・前家賃など
・マシン・器具:約50万円
・キャンペーン費用:値引き額×人数

ランニングコスト

月々の運営費として、70万円80万円程度のランニングコストが発生します。

【主な費用項目】
・家賃
・光熱費
・機器のメンテナンス費
・広告宣伝費
・スタッフの給与(従業員を雇用する場合)
・その他経費(保険料、消耗品、清掃費など)

パーソナルジムの開業手順

パーソナルジムの開業は、計画的な手順を踏むことで成功につなげやすくなります。以下の手順に従って、着実に準備を進めていきましょう。

ジムの物件の決定

成功するパーソナルジムの第一歩は、適切な物件選びから始まります。ターゲット顧客の多いエリアや、競合他社との差別化を図れる場所を慎重に選定することが重要です。

駅から徒歩圏内、住宅街に近い立地、駐車場の確保など、ターゲット層がアクセスしやすい条件を満たす物件を探しましょう。また、将来的な事業拡大も見据えて、柔軟性のある物件を選ぶことも大切です。

トレーニングマシンなど機材の決定

トレーニングマシンや機材の選定は、開業資金に大きく影響する重要な判断です。どのマシンを導入するか、購入かリースかといった選択肢を、資金調達の前に明確にしておく必要があります。

以下はパーソナルジムで揃える機材の一例です。

・パワーラック
・ダンベル
・バーベルとプレート
・ラバーマット
・トレーニングベンチ

開業資金の調達

自己資金と金融機関からの融資を組み合わせて、必要な開業資金を調達します。日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」など、起業家向けの制度を積極的に活用しましょう。

事業計画書の作成や融資申請の準備には時間がかかるため、早めに取り組むことが重要です。

物件の契約・内装工事

物件契約の際は、防音対策や荷重計算についても必ず確認しましょう。パーソナルジムでは重いマシンを設置するため、建物の構造的な安全性は非常に重要です。

内装工事では、清潔感があり、お客様がリラックスできる空間づくりを心がけてください。

開業届の提出

個人事業主として開業届を税務署に提出します。また、必要に応じて消防署や市区町村への届出も忘れずに行いましょう。法令遵守は信頼できる事業者としての基本条件です。

顧客管理・決済システムの選定

入会申込の受付から決済まで、スムーズな運営体制を構築するためのシステムを導入します。顧客管理システムを導入すれば開業後の新規入会対応業務の軽減、決済システムを導入すれば毎月の請求関連業務の効率化などにつながるでしょう。

集客

ホームページやSNSを活用した集客戦略を立案し、実行に移します。オープンキャンペーンやプレオープンキャンペーンは、初期の顧客獲得に効果的です。

グランドオープンに向けた準備を進め、いよいよ念願の開業となります。

パーソナルジムの開業を成功させるポイント

パーソナルジムの売上は基本的に「顧客の数」「単価」「顧客の通う頻度」で決まります。この3つの要素を最大化するための戦略を立てることが、成功への近道です。

ターゲットを明確にする

成功するパーソナルジムのポイントは、ターゲット層を明確に定義することです。性格、趣味・嗜好、ライフスタイル、人間関係まで含めた詳細なペルソナ設定を行いましょう。

ターゲットは開業準備の最初に決めるべき項目で、ジムのコンセプトや料金設定にも大きく影響します。

集客しやすい立地を探す

ターゲット顧客が通いやすい立地選びは、集客の成否を左右する重要な要素です。自宅や最寄り駅など、顧客の生活スタイルに合わせた立地を選ぶことで、集客だけでなくリピーターの獲得にもつながります。

顧客の動線を意識した立地選択により、継続的な利用を促進できます。

料金は相場を踏まえて決める

開業地域のパーソナルジムの相場やサービス内容を徹底的にリサーチし、適切な入会金・利用料金を設定しましょう。地域の相場を下回る低価格で始めると、その後の値上げが困難になるため注意が必要です。

価値に見合った適正価格の設定により、持続可能なビジネスモデルを構築できます。

競合にない強みで差別化を図る

パーソナルジムの強みを明確に打ち出し、価格に見合った高品質なサービス提供で差別化を図りましょう。差別化のために安易に料金を下げるのではなく、付加価値の向上に注力することが重要です。

独自性のあるサービスにより、競合他社との価格競争から脱却できます。

スモールスタートを意識する

パーソナルジムならではの強みを活かすためにも、最初から大規模施設や高額な器具に投資することは推奨されません。小規模からスタートして、顧客のニーズや事業の成長に合わせて段階的に拡大していく戦略が成功の鍵となります。

まとめ

パーソナルジムの開業は、低い初期投資で高い利益率を実現でき、小スペースでの運営が可能なため、リスクを抑えながら収益性の高いビジネスを構築できます。成功のポイントは、明確なターゲット設定と立地選び、適正な料金設定、そして独自の強みによる差別化です。まずはスモールスタートを心がけ、段階的に事業を拡大していきましょう。

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