唐揚げを販売したい!キッチンカーでの販売方法や提供メニュー

幅広い層のお客さんから愛される人気メニューである唐揚げは、固定店舗を持たないキッチンカーでの移動販売もおすすめです。開業にあたってどのような準備や手続きなどが必要なのか、唐揚げを販売する際に知っておきたい基礎知識とあわせて紹介します。

キッチンカーで唐揚げ販売をするメリット

キッチンカーで唐揚げ販売をするメリットは、大きく3つあります。

老若男女問わず好かれるメニュー

唐揚げは、子どもから大人まで幅広い世代から人気があるメニューです。イベント会場から住宅地、オフィス街と販売場所を問わず集客を期待できます。 近年、こだわりの唐揚げが話題になることやテイクアウトの機会が増えたこともあり、唐揚げの人気はますます高まっています。

時間帯問わず売れる

唐揚げは、さまざまなシーンで食べられるメニューです。小腹がすいたときの軽食のほか、昼食や夕食のおかずとしても人気があります。そのため、安定した売上げを期待できます。

地域行事などのイベントで販売する場合にも、時間帯問わず集客が見込めるでしょう。

店舗を構えるより費用が抑えられる

キッチンカーでの唐揚げ店の開業は、店舗よりも費用が抑えられることがメリットです。

飲食店店舗を開業するには、店舗の取得や改装、設備の準備などを含めると、約1,000万円の初期費用が必要と言われています。資金を調達することは容易ではないでしょう。

キッチンカーは営業車を用意すれば店舗は不要なため、大きく費用を抑えることができます。飲食店経営が初めての方にも挑戦しやすいでしょう。

唐揚げを作るときの基礎知識

唐揚げはシンプルなメニューですが、使用する鶏肉や部位、味付けなどで差別化を図ることができます。経営設計のため、どのような唐揚げメニューを提供できるのかを知っておきましょう。

鶏肉の種類

唐揚げの美味しさのベースとなるのが鶏肉です。

鶏肉は比内地鶏、名古屋コーチン、薩摩地鶏などのブランド地鶏が人気です。鶏肉の種類は集客ポイントにもなり、こだわりの唐揚げを提供できます。

コスト面を考えるなら、外国産の鶏肉を検討する手もあります。しかし、消費者は産地も気にするため、何を売りにするのかを考えたうえで選択するようにしましょう。

唐揚げの種類

唐揚げには、骨を付けたまま揚げる骨付きと、身だけを揚げた骨なしがあります。骨付きは、骨と身の間に軟骨があり、コラーゲンがたっぷり含まれているため鶏の旨みを余すことなく楽しめます。一方で、骨なしの魅力は食べやすさです。

また、使用する部位によっても食感や味わいが変わります。モモ肉はジューシーで柔らかく、胸肉は脂身が少なくさっぱりとしていることが特徴です。

唐揚げ店では一般的にモモ肉や胸肉の唐揚げがメインメニューとなりますが、そのほかにもささみや砂肝、鶏皮、鶏軟骨などの唐揚げも人気があります。それぞれ違った味や食感を楽しめますので、メニュー展開のバリエーションとして活用できるでしょう。

唐揚げの味つけ

唐揚げは味付けでバリエーションを出すことが可能です。オーソドックスなところでは、塩やしょうゆ、タレなどが挙げられます。唐揚げはご当地ものが多く、地域ごとに呼び名が違ったり味付けに特徴があったりします。メニュー考案時には調査しておきましょう。

また、ベースの唐揚げに、ソースやスパイス、トッピングを用意して変化を付けることも可能です。

キッチンカーで唐揚げ販売をするために必要な準備

キッチンカーで唐揚げ販売を行うには、店舗となるキッチンカーの手配をし、営業予定地の保健所から営業許可を受けなければなりません。必要な準備や手続きについて解説します。

資金調達

キッチンカーで開業するには、営業車の手配費用や設備の調達費用などがかかります。

唐揚げ販売の場合に必要になる初期費用の目安は、キッチンカーの規模にもよりますが約400~500万円が相場です。事業計画を綿密に立て、費用を見積もりましょう。

必要な費用は開業までに自身で貯めておくか、金融機関からの融資を受けて調達します。

なお、開業する場所や条件によっては、補助金や助成金が利用できる場合もあります。交付は開業後になりますが、返済が不要であることが大きなメリットです。事前に応募できるものがないかどうか、自治体や中小企業庁のWebサイトなどを利用して調べておきましょう。

キッチンカーや唐揚げの提供に必要な設備の手配

キッチンカーでの販売には、調理設備を揃えた営業車の準備が必要です。新車や中古で購入するほか、レンタルするという選択肢もあります。フランチャイズチェーンに加盟する場合には、車両制作もパッケージ化されていることが多いです。

唐揚げ店を営業する場合、基本的な給排水設備やキッチンに加え、食材を保管する冷蔵庫や冷凍庫、フライヤーが必須です。フライヤーには、ガス式と電気式がありますが、高温で揚げる唐揚げには一気に加熱可能なガス式が適しています。

唐揚げは油を使うため、厨房が汚れやすくなります。衛生的に保つためにも、設備は丸洗いできるステンレス素材のものがおすすめです。

ほかにも、できあがった商品を保管するショーケースがあると効率的です。お客さんからの見栄えもよくなり、売上げアップにつながるでしょう。

営業許可などの開業手続き

唐揚げの移動販売には、食品衛生責任者の資格取得、車両の検査や登録、飲食店の営業許可申請などが必要です。食品衛生責任者の資格は、指定の講習を受講すれば取得できます。

営業許可は、自治体により許可範囲が異なります。複数エリアにまたがる営業を行うなら、その分の営業許可が必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

また、許可要件は全国で統一されているものの、管轄の保健所によって細かな判断が異なります。開業準備を始める前に相談に出向き、諸条件を確認することをおすすめします。地域によっては、キッチンカー制作前に図面提出が求められる場合もあるため注意が必要です。

コストや手間を抑えて唐揚げ店を開業したいなら、「HIRAKEL」で屋台を借りることも検討してみてはいかがでしょうか。 「HIRAKEL」には、キッチンカーよりも安価に開業可能な、屋台のレンタルと各種サポートが揃ったプランが用意されています。月額53,900円(税込)~と、キッチンカーよりも大幅にローコストで、唐揚げ屋を始めることができます。

まとめ

キッチンカーでの唐揚げ店開業は店舗よりもコストがかからないことが魅力ですが、キッチンカーの手配をはじめさまざまな準備が必要です。資金調達から営業許可取得までスムーズに進められるよう、計画的に手配を進めていきましょう。

コストや手間を抑えて開業したいなら、屋台という選択肢もありますのであわせて検討してみると良いでしょう。

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