
おしゃれでユニークな外観が人気のコンテナハウス。定期メンテナンスをきちんと行えば、耐用年数以上に使用でき節税対策にもなるため、住宅用や店舗用として人気が高まっています。
今回は、コンテナハウスの耐用年数や寿命、長持ちさせるためのメンテナンス方法、会計処理について解説します。
目次
コンテナハウスの耐用年数

店舗用・住宅用コンテナハウスの法定耐用年数は34年で、国税庁の耐用年数表では、金属造に分類されます。一般的な寿命は約40年といわれていますが、メンテナンス次第では50年〜100年の間、使用できる場合もあります。
これは、コンテナハウスの主な素材がJIS規格に準拠した強度の高い重量鉄骨であり、構造自体が堅固な自然災害に強いことが理由です。そのため、長期間の使用に十分耐えられる性能を備えています。
ただし、鉄は耐久性と耐震性に優れている一方で、サビや腐食がしやすい素材でもあります。寿命を延ばし快適に使い続けるには、適切なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスの基本は「サビ対策」「雨漏り対策」「シロアリ対策」の3つです。地域の気候や立地によってリスクの種類や進行速度が異なるため、環境に合った対策を選ぶ必要があります。詳しい方法は後半の章で紹介します。
出典:「耐用年数(建物/建物附属設備)」(国税庁)
耐用年数と寿命の違い

まず、耐用年数と寿命の違いについて正しく理解しましょう。ここでは混同されやすい「耐久年数」についても解説します。
- 寿命:製品や資産が壊れずに使用できる期間
- 耐用年数:固定資産(減価償却資産)として使用可能とされる期間
- 耐久年数:メーカーが独自の調査やテストをもとに示す使用可能な期間
固定資産とは、年月の経過によって物理的に損耗し、徐々に資産価値が減っていくものを指します。固定資産の種類および耐用年数は、財務省令で定められています。
一方、寿命と耐久年数は法律で定められているわけではありません。寿命は材料の耐久性や使い方によって変わり、耐久年数は製品やメーカーによって異なります。
中古のコンテナハウスにも耐用年数がある

中古のコンテナハウスを取得した場合は、改めて耐用年数を見積る必要があります。主な算出方法は下記の通りです。
- 見積法:事業に用いた時以後の使用可能な期間を合理的に見積る方法
- 簡便法:見積法で計算が難しい場合は、経過した法定耐用年数から算出する方法
法定耐用年数は新品を取得した場合を前提としているため、中古のコンテナハウスを取得した場合には適用できません。この点を踏まえて耐用年数を計算する必要があります。
コンテナハウスは節税できる可能性がある

コンテナハウスは、さまざまな節税効果が期待できます。例えば、減価償却には所得税や法人税を抑制できるため個人・法人問わず、節税対策として有効です。
また、木造や軽量鉄骨で作られたコンテナハウスを簡易的な事務所・倉庫用として活用すると、固定資産税の負担を軽減できます。なぜなら、通常の建物に比べて構造や耐用年数、使い方が異なるため固定資産税の評価額が低くなる傾向があるからです。
その他、耐震改修やバリアフリー改修により、補助金・所得税額の特別控除を受けられる場合もあります。
コンテナハウスの会計処理

ここでは、減価償却や固定資産税などコンテナハウスの会計処理について解説します。
固定資産税がかかる
住居や店舗として利用するコンテナハウスは、基礎の上に設置されるため恒久的な「建物」とみなされ、固定資産税の課税対象になります。固定資産税は固定資産の評価額×1.4%で算出され、仮に固定資産が200万円だった場合は2万8,000円が年間の税額です。
いずれも自治体による判断が分かれるケースがあるため、事前に管轄の市区町村へ確認しておくと安心です。
減価償却が可能
コンテナハウスは固定資産として計上ができるため、減価償却が可能です。
減価償却とは、固定資産(減価償却資産)の購入費用を取得時に全額経費計上するのではなく、法定耐用年数に応じて分割し、毎年経費として計上する仕組みです。これにより期間中の所得を抑え、所得税の負担を抑えられます。
また、中古のコンテナハウスを30万円未満で取得した場合、青色申告書を提出する中小事業者に限り少額減価償却資産の特例が適用されます。これにより、300万円を上限に一括で経費計上できます。詳しくは国税庁のHPをご覧ください。
出典:「No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例」(国税庁)
勘定科目によって異なる法定耐用年数
コンテナハウスは「器具備品」と「建物」のどちらに分類されるかで、法定耐用年数が変わります。
器具備品扱いとなるのは、イベント出店や短期間の仮設住宅として使用される場合など、すぐに移動できるものです。基礎を作った上に建てられたものは、随時移動ができず建築確認申請を必要とするため、建物扱いとなります。
誤った耐用年数で減価償却を行ってしまうと、国税庁から修正申告を求められるリスクがあります。同様に建築確認申請が必要なケースで手続きを怠ると、法令違反となり罰則の対象になるため注意が必要です。
コンテナハウスにおけるメンテナンスの必要性

コンテナハウスも一般の住宅と同じように、年月を経るとともに劣化するため、メンテナンスが欠かせません。主な素材である鉄骨は耐久性が高い反面、サビが進むと構造の強度が低下する可能性があります。
また、雨漏りを放置すると結露の発生につながり、断熱材の劣化を招いてシロアリ被害やカビによる健康被害を招く原因となります。
コンテナハウスを長く快適に使用するためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。
コンテナハウスの寿命を延ばすメンテナンスと定期点検

ここでは、コンテナハウスの寿命を延ばす3つのメンテナンス方法と定期点検について解説します。
サビ対策
コンテナハウスのメンテナンスのなかで最も重要なのが、サビ対策です。鉄骨をサビさせる要因には、空気中の水分や、塩分、汚染ガスなどがあります。
効果的な対策としては、防サビ塗料を使った外壁塗装を行うのが効果的です。特に、海沿いや高温多湿地域では、腐食の進行が早いため、フッ素系や無機系の高耐久タイプの塗料を使用するとよいでしょう。海沿いの場合は、外壁の水洗いも効果的です。
3年〜5年を目安にサビ対策を行うことが推奨されており、専門業者にメンテナンスの依頼をすると確実です。
雨漏り対策
コンテナハウスの上部は平面で雨が溜まりやすくなっているため、屋根には緩やかな傾斜をつける工事を行い、排水性を高める工事が有効です。
また、窓ガラスやドア、エアコンなどの開口部が劣化しやすいため、シーリング(防水材)の補修が欠かせません。シーリングの充填は5年に一度ごとを目安に行うことが推奨されています。
さらに、結露対策として壁に断熱材や防湿シート、防結露シートを施工すると、室内環境が安定します。
シロアリ対策
コンテナハウスは気密性が高く湿度が上がりやすいため、断熱材や巾木など木材部分にシロアリが繁殖する可能性があります。シロアリは少しの隙間からでもコンテナハウス内部に侵入し、断熱材を食害するため早めの対策が必要です。
配管まわりや外壁などの隙間を塞いで侵入を防ぐ、薬剤を散布するなどの対策が効果的です。確実に防ぎたい場合は、専門の業者に依頼するとよいでしょう。断熱材をグラスウールやセルロースファイバー等シロアリに強い素材にするのも対策の一つです。
高温多湿地域では被害が出やすいため、床下換気や定期確認をこまめにすると安心です。
異常を発見するために定期点検が大切
コンテナハウスの寿命を延ばすには、異常を発見し素早く対処することが重要です。下記の箇所は定期的にチェックしましょう。
- 外壁・屋根:塗装の剥がれ、サビ、隙間、ひび割れ
- 窓・ドア:開閉具合、ゴムパッキンの劣化、サッシ枠の歪みや隙間、シーリングの亀裂
- 室内:壁や天井のシミ、カビ臭、水回り・玄関などに羽アリがいないか
日々の掃除の際に外観や窓・ドアの開閉具合を、年に1回程度は外壁の塗装状況や開口部のシーリングのひび割れなどの点検をしましょう。サビやシーリングの亀裂、羽アリを見つけた場合は、早めの対処が推奨されています。
自分のお店を持つなら、コンテナハウス以外も選択肢に入れてみる

HIRAKELではコンテナ型店舗やスタンドブースなど、気軽に開業できる設備を取り扱っています。予算を抑えて自店を持ちたい方、小規模で開業して経営の感触を掴んでみたい方にとって、柔軟に活用できます。
モバイルコンテナ
HIRAKELオーダーで提供しているモバイルコンテナは、コンテナハウスのような外観を持つ移動型の店舗です。組立・解体が簡単で、車輪が付いているため移動も容易にできます。基本的に建築確認申請が不要で、導入のハードルが低い点も魅力です。
また、キッチンカーよりリーズナブルに購入できます。
スタンドブース
HIRAKELオーダーで扱うスタンドブースは、モバイルコンテナよりも軽く、シンプルかつ洗練されたデザインが特長です。エレベーターにも乗せられるサイズで、女性でも移動や組立解体が簡単にできるため、屋内外のイベント出店に向いています。
低コストで出店できるため、「まずは小さく始めたい」方のお試し開業にも最適です。
まとめ
コンテナハウスの法定耐用年数は34年で、一般的な寿命は約40年とされています。サビ対策やシロアリ対策などのメンテナンスを定期的に行えば、寿命を50年〜100年と長く使い続けることも可能です。
コンテナハウスは飲食店の開業にも活用でき、HIRAKELでは初期費用を抑えて導入できるプランを用意しています。リーズナブルに自店を持ちたい方や、まずは小規模で試してみたい方におすすめです。
モバイルコンテナより一回り小さいサイズのモバイルコンテナminiや、スタンドブースはレンタルにも対応しており、1日~2日などの短期間でのお試し出店にも利用できます。

