「地方の古き良き屋台」呉市屋台の歴史と現在

呉の屋台は、地元文化に深く根付いており観光資源のひとつです。日本では屋台が減少しつつある中、呉では独自の政策により屋台文化の継承が図られています。今回は、呉の屋台の歴史や特徴について解説します。

時代とともに変化してきた呉市屋台の歴史

 呉市は、瀬戸内海のほぼ中央部、広島県の南西部に位置し、瀬戸内海に面する陸地部と倉橋島や安芸灘諸島などで構成される気候温和で自然環境に恵まれた都市です。呉市の人口は平成27年国勢調査人口によると、228,552人になります。同様に呉市の面積は353.76km2です。1886年(明治19年)に第二海軍区軍港に指定され、1889年(明治22年)の呉鎮守府の開庁とともに本格的な海軍基地の建設が進められ工廠や海軍関連施設が次々に建設されました。そのため、全国各地から人々が集まり市街化が進み、1902年(明治35年)10月1日に市制を施行しました。

 市内には、蔵本通り沿いの公園敷地内に2018年(平成30年)現在、約10軒が並ぶ屋台通りが現存しています。屋台が営業する所在は、中心地の繁華街から川を挟んだ、蔵本通りという道路沿いの公園敷地になります。

 呉市の屋台の古い歴史は1924年(大正13年)「大呉市民史」に書かれている「夜なきうどん 営業者呉所管内に二十六」という文章から、市内に屋台が26軒が存在していたことが分かります。その後、1965年(昭和40年)頃呉市の屋台は堺川西岸沿いの蔵本通りを中心に営業していましたが、道路交通法改正により規制が強化され、車道での屋台営業が禁止となりました。1966年(昭和41年)には屋台組合、呉警察署、呉市の3者協議により、市内の屋台を蔵本通りに集約し、それ以外の地域での屋台営業は認めないこととなり、堺川西岸の蔵本通り歩道でのみ呉市が道路占用、呉警察署が道路使用の許可を出すこととなったそうです。1983年(昭和58年)に呉市は、国が展開する都市景観モデル事業の指定をうけました。そのため当初呉市は、この事業に伴って屋台を立ち退かせる考えであったそうです。しかし、屋台組合や市民から屋台を存続させてほしいとの要望を受け、1986年(昭和61年)に市の負担で屋台のためのインフラ整備をおこなったそうです。ただ、整備当時20軒あった屋台は、2000年(平成12年)にはわずか8軒となってしまいました。その光景を目の当たりにした観光客、市内の企業関係者、関係団体から屋台の衰退を惜しみ、再生を求める声が高まったそうです。そのため、2001年(平成13年)に呉市は「蔵本通り屋台活性化懇談会」を設置しました。2002年(平成14年)に懇談会の検討結果を受け、警察は道路使用許可は新規に出さないが、屋台営業が継続しやすいように、既存の営業場所を道路交通法の規制対象外とするため屋台設置場所を道路区域から除外しました。さらに、呉市は新たな屋台営業者を公募すること、既存営業者については配偶者又は子の承継を認めることという新規の方針を打ち出しました。このように現在はこの明確なルール運用のもと、新旧の屋台が営業を行っています。

独断で選ぶ呉市のおススメ屋台

 ここでは、呉市の隠れた資産である屋台の中で、新旧おススメ屋台を2軒だけご紹介させて頂きます。呉の屋台は日が暮れる前から屋台の設営作業が始まります。そして午後6時頃には、屋台が営業開始されています。店舗ごとに定休日や営業時間が異なりますので注意が必要です。偶然ふらっと寄ってみるのも楽しみの一つかもしれません。

「 かさ」

 1軒目は呉の蔵本通りで営業されている「かさ」です。屋台の並びに大きなのれんで「かさ」とひらがなで掲げられています。この屋台は営業して50年以上という老舗中の老舗です。今は創業されたお母さんの息子さんが店頭に立たれています。店主は見るからに優し気な方でお話も楽しく出来ます。老舗だけあって昔の屋台のことも聞いてみたり出来ます。屋台で定番のおでんは味がしみ込みビールや日本酒にも良く合います。地元の人も軽く飲みに来られていて自然発生的に会話が起こります。落ち着いて飲むことも出来るので年配の方から若い方までオススメ出来ます。

「たんや華智(かち)」

 2軒目は「たんや華智」です。牛尾拉麺と書かれた垂れ幕と、屋台なのかと思ってしまうほどシッカリとした木枠の引き戸の入口が目印です。屋台には珍しくホームページもきちんと作成されており、場所や営業時間、定休日も記載されており、親切な店主の人柄が表れています。割と新しい屋台で約20年前から屋台を創業されていますが、着実に名店となっています。店主はお話ししやすく呉の観光についても聞いてみたりも出来ます。おススメの提供商品はこだわりのテールラーメンです。骨付きの牛テール肉のスープをラーメンにアレンジしたのがテールラーメンだそうです。テールスープは広島ではおじん(尾芯)スープ等とも呼ばれる料理だそう。シメのラーメンには持って来いのあっさりコクのある味です。呉で飲んだ後の最後は、この屋台のテールラーメンはいかがでしょうか。

広島呉に立ち寄った際は、日中は昔からの造船のまちを観光し、夜は今では珍しい屋台で一杯楽しんでみてはいかがでしょうか。

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呉の屋台には独自の魅力があります。屋台現地の様子を見て開業してみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、屋台出店を検討している方の中には、露店とどちらが良いか迷う方もいるでしょう。以下の記事では屋台と露店の出店について、さまざまな面から比較しています。

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