焼き鳥の移動販売をはじめたい!知っておくべき設備と資金

焼き鳥の移動販売は、キッチンカーを活用することで比較的少ない資金でスタートでき、通常の飲食店よりも手軽に開業可能な点がメリットです。なかでも焼き鳥は幅広い世代に人気があり、リピーターがつきやすいことから、独立や副業として注目されています。

今回は、焼き鳥の移動販売をはじめるために必要な設備・資金・資格などを、メリット、デメリットとあわせて分かりやすく解説します。

焼き鳥の移動販売に必要な設備と資金

焼き鳥の移動販売では、キッチンカーと調理に使う焼き鳥器、冷蔵庫などの設備を準備しなければなりません。ここでは焼き鳥の移動販売をはじめるに当たって必要なキッチンカー・焼き鳥器・冷蔵庫・冷凍庫の費用相場を解説します。

キッチンカー

キッチンカーを用意するために必要な資金は、新車か中古かレンタルかによって大きく変わります。入手方法と費用相場、特徴は下記のとおりです。

入手方法 費用相場 特徴 
新車で購入 300万円〜500万円(軽トラックや軽ワゴンの場合) ・専門業者が車両の製作や改造済みの車両を購入できる 
中古で購入 100万円〜300万円(軽トラックや軽ワゴンの場合) ・すでに改造済みの車両が購入できる 
・状態のよいキッチンカーだと新車と価格はほぼ変わらない 
レンタル 平日:5万円/日
土日祝日:10万円/日 
・長期レンタルの場合、割引設定されているケースもある 
・レンタル期間が長いと購入する場合と変わらない金額がかかる 
・短期営業をする方におすすめ。 

短期で販売する場合はレンタルでも十分対応できます。ただし長期的に事業をするなら、結果的に費用対効果の高い新車または中古車の購入がよいでしょう。

焼き鳥器

焼き鳥器は、主にガス式、木炭式(炭火)、電気式があります。それぞれの特徴と必要資金を見ていきましょう。

焼き鳥器のタイプ 費用相場 特徴 
ガス式 1万円〜5万円/台 ・点火のみで素早く焼き上げられる ・最も手軽。 
木炭式(炭火) 1万円〜9万円/台 ・独特の風味や旨みを出せる 
・炭火を使うので火おこしや火消し壺、うちわなどの道具も併せて用意が必要 
・煙が多く出るので移動販売には不向き 
電気式 10万円以上/台 ・火を使用しないので安全性が高い
・感電防止のための変圧器を必要とする場合が多い 
・ガス式や木炭式と比較するとコストが大きくなる 

安全面を考慮するなら電気式がおすすめですが、導入コストは高くなります。ガス式や木炭式を採用する際は、火器使用に伴う安全対策を整えておきましょう。

冷蔵庫・冷凍庫

冷蔵庫や冷凍庫は、食材の鮮度を保つために欠かせない設備です。サイズやタイプによって価格は異なりますが、冷蔵庫は縦型で30万円〜50万円程度、横型で10万円〜40万円程度、冷凍庫は4万円〜40万円程度が目安です。

電気式の機器は変圧器が必要になる場合があります。その分重量がありますが、安全性が高い点が特徴です。食材整理のためにラックや棚も用意しておきましょう。

焼き鳥の移動販売を行うメリット

移動販売ではさまざまなメニューの提供が可能です。そのなかでも焼き鳥屋を選択するメリットについてみていきましょう。

幅広い場所で売上が見込める

焼き鳥はもともと客層を選ばず人気のあるメニューです。その焼き鳥を移動販売すれば、幅広い場所で売上を見込めます。

移動販売であれば、イベント会場や商業施設の近くなど人が集まる場所へ柔軟に出店でき、売上の機会を広げられます。

調理しやすくオリジナリティを出しやすい

焼き鳥は、「鶏肉を串に刺して焼く」というシンプルな調理工程で作れるため、初心者でも扱いやすいメニューです。部位の選択や味付け、素材の組み合わせでお店独自のメニューの開発がしやすいのもメリットです。

キッチンカーは、車両のデザインやコンセプトで個性を出しやすく、コンセプトを明確にすれば他店との差別化にもつながります。

利益を出しやすい

焼き鳥は原価率が飲食業の平均である30%を下回るため、利益を確保しやすい点が魅力です。

さらに、焼き鳥はセット販売やドリンクとの組み合わせで客単価を上げやすく、調理工程が効率的なため回転率が高くなります。仕入れを工夫すれば利益率をさらに向上できます。

また、開業コストも比較的抑えられるため、少ない資金ではじめられ、高収益を狙いやすいビジネスといえます。

ランチや軽食としても出しやすい

焼き鳥はお酒のおつまみとしてだけでなく、昼間のランチや軽食としても人気があります。串に刺さっているため手軽に食べられ、食べ歩きにも最適です。さらに、焼き鳥丼や焼き鳥弁当などにアレンジすれば、ボリュームのある食事メニューとしても提供できます。

焼き鳥の移動販売を行うデメリット

焼き鳥の移動販売をはじめるにあたって、焼き鳥のデメリットについても把握しておく必要があります。ここでは、焼き鳥の移動販売を行うデメリットをみていきましょう。

消費期限が短い

焼き鳥の材料である鶏肉は生ものの中でも消費期限が短く、仕入れや仕込み量の管理がシビアです。特にキッチンカーのような限られた設備環境では、冷蔵スペースの確保や仕入れサイクルの最適化が欠かせません。

適切な温度で保管し、調理前後の取り扱いにも細心の注意を払う必要があります。ほかの移動販売のメニューに比べると難易度が上がります。

他店との競争が激しい

焼き鳥の移動販売は未経験者でも参入しやすく、キッチンカー市場自体も人気が高まっているため、競合が多いジャンルです。人気エリアやイベントでは出店枠の争奪も激しく、ただ焼き鳥を提供するだけでは埋もれてしまう可能性があります。

継続して売り上げを伸ばすには、味やメニューの工夫に加え、他店にはない魅力の打ち出しが必要です。

仕込みの予測が難しい

焼き鳥に使う鶏肉は、牛肉や豚肉と比べて消費期限が短いため、仕込み量の予測が難しい食材です。一般的に鶏肉の消費期限は約4日間で、牛肉や豚肉の6日間より短いため、仕込み量の判断を誤ると廃棄が増えるリスクがあります。

イベント出店などで大量に仕入れる際は、販売予測と在庫管理を慎重に行う必要があります。また、食中毒などのリスクが高まるため衛生管理にも注意が必要です。

焼き鳥の移動販売に必要な資格と許可

焼き鳥の移動販売には、食品衛生責任者の資格と営業許可が必要です。ここでは、取得方法や手順、費用について解説します。

「食品衛生責任者」の資格

「食品衛生責任者」は食品の販売や製造を行う事業所に配置が義務づけられている飲食店開業に必須の資格です。取得には所定の講習会(6時間程度)を受講する必要があります

受講費用は都道府県によって異なりますが、8,000円~1万円程度です。 
なお、調理師や製菓衛生士、栄養士などの資格保有者は講習を受ける必要はなく、食品衛生責任者として認められます。

保健所の営業許可

焼き鳥の移動販売の場合は、キッチンカーでの飲食店営業の営業許可が必要です。許可に必要な要件は全国で統一されていますが、細かな部分の解釈は地域によって異なります。営業予定地を管轄する保健所に事前相談し、車両の改造や設備を整えたうえで許可を申請しましょう。

営業許可の取得費用は1万円~2万円程度です。ただし、都道府県をまたいで営業する場合にはそれぞれ許可が必要になる場合があります。一方で、同じ都道府県内であれば一つの許可で営業できるケースもあります。営業予定地域が広範囲になる場合には、許可取得費用が増える点を年頭に置いておきましょう。

 
なお、営業許可はキッチンカー1台ごとに必要です。

移動販売車の登録

キッチンカーの製作にあたり、設備を大幅に改造した加工車に該当する場合には、8ナンバー(特別用途自動車)の登録が必要になります。

なお移動販売開業に向けて必要な資格について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。

焼き鳥の移動販売の年収・売り上げ

焼き鳥の移動販売の平均年収はおよそ430万円とされています。出店場所や営業日数によって収入は大きく変動しますが、毎週2日休んだ場合でも、人通りの多いエリアに安定して出店できれば、年間売上900万円以上、年収400万円超を目指すことも十分可能です。

ただし、天候や立地の影響を受けやすいため、複数の販売場所や営業スタイルを柔軟に切り替えながら、安定した営業体制を整える必要があります

焼き鳥の移動販売で成功するポイント

焼き鳥の移動販売は調理しやすくて利益が出やすい商品である一方、参入しやすく競争も激しいジャンルです。成功するためには、品質や販売戦略に工夫が必要です。ここでは、成功のポイントを5つ紹介します。

味と品質にこだわる

焼き鳥の移動販売で成功するには、何よりも味と品質へのこだわりが欠かせません。人気店は、肉の産地や部位の選定、炭の種類、焼き加減、タレの味など細部までこだわり、ほかにはない一串を提供しています。

たとえば地元産の新鮮な鶏肉を備長炭で香ばしく焼き上げたり、自家製のタレや塩で味わいを深めたりすることで差別化が可能です。味付けのバリエーションを増やせば、リピーターの獲得にもつながります。

出店場所を戦略的に選ぶ

焼き鳥の移動販売で安定した売上を得るために、戦略的に出店場所を選ぶ必要があります。人通りの多さだけでなく、ターゲット層の生活動線に合わせた立地選びが重要です。

たとえば、サラリーマンが多い地域では夕方の駅前、ファミリー層が多いエリアでは住宅街やイベント会場が狙い目です。さらに、周辺の競合状況や販売禁止エリア、保健所の許可範囲も事前に確認しておくと安心です。

見た目と清潔感で信頼をつかむ

焼き鳥の移動販売では、見た目の印象と清潔感が売上を大きく左右します。明るく清潔なデザインのキッチンカーは「安心して買える店」という信頼感を与えます

遠くからでも目を引くPOPやメニュー表を設置し、販売商品がひと目で分かる工夫も効果的です。さらに、車内外の衛生管理やユニフォームの清潔さ、調理器具の管理など、常にクリーンな状態の維持が継続的な信頼につながります。

SNSと接客でリピーターを増やす

焼き鳥の移動販売を長く続けるためには、SNSと接客の両方でファンを増やす工夫が欠かせません。InstagramX(旧Twitter)で出店情報や新メニューの発信や、フォロワーとの交流を大切にしましょう

販売現場では、明るい挨拶や丁寧な接客を心がけましょう。SNSでの発信と温かい接客を組み合わせれば、地域での認知度が高まり、リピーターが増えて安定した売上につながります。

利益を意識したメニュー構成と原価管理

焼き鳥の移動販売で成功するには、売上だけでなく利益率を意識したメニュー構成が欠かせません。焼き鳥1本あたりの原価を正確に把握し、無駄を出さない仕込みと仕入れが大切です。さらに、枝豆やポテト、ドリンクなど原価の低いサイドメニューを組み合わせたセット販売も効果的です。

タレや調味料を自家製にすればコストを抑えながら独自の味を提供できます。さらに、原価率や仕入れ価格を常に管理し、数値に基づいて運営する姿勢が、収益の安定につながります。

焼き鳥を販売するなら屋台開業もおすすめ!

開業コストを抑えて焼き鳥屋をはじめたい場合は、キッチンカーだけでなく、HIRAKELモバイルコンテナという選択肢もあります。

HIRAKELでは、初期費用を抑えて飲食店を開業したい方へ向けて、コンテナ型店舗を購入、レンタルで提供しています。 低リスクでスタートできるため飲食店や屋台の経営が未経験でも安心して開業できます。

まとめ

焼き鳥の移動販売をはじめるには、キッチンカーの購入や調理設備の設置に150万円~500万円程度の初期費用が必要です。また、食品衛生責任者の資格取得や保健所の営業許可申請など、事前準備も欠かせません。資金計画と開業スケジュールを立てながら、着実に準備を進めましょう。

HIRAKELでは、モバイルコンテナのレンタル、ご購入のご相談も受け付けています。開業に関するご不明点があればお気軽にご相談ください。ご希望に合わせて最適なプランをご提案いたします。

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