キッチンカー電源の確保方法4つ|必要な機器・メリットデメリット・費用も解説

キッチンカー営業は、限られたスペースと設備を考慮した電源確保が欠かせません。冷蔵庫や照明など電力を使用する機器は多いため、電力供給の手段は営業スタイルによって使い分けましょう。

今回は、キッチンカーで電源確保する具体的な方法・費用・注意点を解説します。

キッチンカーの電源確保は必須

キッチンカーの電源確保は、営業するうえで不可欠です。営業許可を出す保健所は、設備が基準を満たしているかを食品衛生法上の観点からチェックしています。

確認対象は、冷蔵庫や冷凍庫・調理用の照明・換気扇などの設備だけではありません。これらを稼働し続けるのに必要な電力が十分確保できるかどうかも含まれています。

電源確保が不安定だと、営業許可が下りない恐れがあるほか、営業中の食材ロスや営業停止を招き、売上減少につながるリスクがあります。

安定した電源確保は、食品を安全に保管し、衛生的な環境で営業するための基本条件です。

キッチンカーで電源が必要な機器と消費電力の目安

キッチンカーの電源は、販売する商品によって必要な機器が異なります。以下は、一般的なキッチンカーに必要な機器と、電力目安の一覧です。

冷蔵庫・冷凍庫(小型)100〜300W
換気扇50〜150W
給水排水ポンプ30~200W
電気調理機器100〜2,000W
照明10〜50W
音響設備5~50W

特に、冷蔵庫や冷凍庫の電源確保は食品の衛生管理に直結するため、不十分な状態では営業できません。これは換気扇や、給水排水ポンプも同様です。

これらの機器を安定して使用するため、キッチンカーでは使える電力に限りがあることを念頭に入れておきましょう。加えて電気機器は、起動時に通常稼働よりも大きな電力を消費する点も注意が必要です。特に冷蔵庫やエアコンは、起動する際の電力消費が高く、容量不足を起こしやすい機器です。

これらを踏まえ、十分な容量を供給できる電源を確保し、営業スタイルに適した方法を選びましょう。

キッチンカーで電源を確保する4つの方法

キッチンカーで電源を確保する方法は、大きく分けて4つあります。それぞれ確保できる状況や注意点、費用が異なりますので、自身の営業スタイルに合った方法を選びましょう。

1.出店場所で電源を借りる

最も一般的で簡単なのは、出店場所で電源を借りる方法です。

ドラムリールを使って、外部電源コネクターや使用機器につなげれば、自宅の電化製品と同じように、コンセントから必要な機器へ電力を供給できます。

この方法には、下記のメリットがあります。

  • 発電機のような大きな資材を持ち運ぶ必要がない
  • 騒音や排ガスが出ず、環境にも優しい
  • 冷蔵庫やエアコンなど消費電力の大きな機器も安定稼働させやすい

ただしこの方法は、出店場所の近くに電源があることが必須条件です。したがって、公園や野外イベントでは不向きな方法だといえます。

営業に欠かせないドラムリール

出店場所の立地や状況によっては、電源を提供しているとは限りません。電源が借りられるかを事前に確認しておきましょう。

もし利用できる場合は、離れた場所でも使えるように、十分な長さがあり、かつ雨の日でも使える屋外用のあるドラムリール(コードリール)を準備しておくと安心です。

外部電源コネクターには電力の制限があります。制限以上に電力を使用すると、ブレーカーが落ちてしまうこともあるため注意しましょう。

電力の停止を防ぐには、あらかじめ使用機器の電力を確認し、それをオーバーしないようにする必要があります。必要に応じて、電源容量をカスタマイズして大容量に変更することも可能です。

また、キッチンカーの出店場所について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

費用は出店場所による

出店先から電源を借りる場合、費用は場所によって異なります。電気代は、出店料に含まれている場合や電気使用料として別途費用を請求される場合があります。

使用料は、1日1,000円〜2,000円程度が相場です。出店する際は、電源の使用可否と合わせて、使用料についても確認しておきましょう。

2.発電機を利用する

出店先に電源がない場合に役立つ方法は、発電機を使った電源確保です。なお、立地によっては営業許可の条件として発電機が必要になる場合もあります。

発電機の燃料は、ガソリンや、カセットガスを使用するタイプなどがあります。長時間の発電を必要とする場合には、携行缶を使ってガソリンを予備で準備しておいたり、カセットボンベを多めに用意したりしておくなど、電力切れを防ぐ準備をしておきましょう。

また、キッチンカーではインバーター式発電機を使用することもあります。インバーター式発電機とは、コンセントが付いていて建物内と同じように100Vの電気を使える発電機のことです。燃料はガソリンのほかに、軽油やガスを使用するタイプのものもあります。

発電機は出力とガソリン切れに注意

発電機は電力容量を超えると停止してしまうため、消費電力の高い機器を使う場合は注意が必要です。また、燃料切れで営業が止まらないよう、ガソリンの残量管理も重要です。

ほかにも、下記の点を留意しておく必要があります。

  • 走行中の使用は不可
  • 騒音や臭気による出店制限の可能性あり
  • 定期的なオイル交換・点検など、メンテナンスが不可欠
  • ガソリンなど可燃素材の取扱いには注意が必要
  • 大型で重量があるため、積み下ろしや持ち運びが困難

これらを踏まえ、設置環境や利用頻度に合わせた発電機の導入を検討しましょう。

定格電力で異なる価格

キッチンカーで使用されるインバーター式の発電機にかかる費用は、8万~15万円程度が相場です。

電化製品は定格電力が大きいものほど、電気容量に見合う技術的な設計コストや耐久性のある部品を使用するため、価格も上昇します。使用する機器の消費電力を把握していれば、無駄に大きな定格電力の発電機を購入しなくて済むので、費用を抑えられるでしょう。

3.ポータブル電源を利用する

多くの電気機器を使わない場合は、ポータブル電源の利用が手軽です。

ポータブル電源は発電ではなく、事前に蓄電して利用する仕組みのため、複雑な配線は不要です。営業前に充電しておけば、排気ガスや騒音を出さず、発電機が禁止されている出店先でも安心して使えます。

充電方法にはコンセント、ソーラーパネル、シガーソケットの3種類があり、ソーラーパネルやシガーソケットであれば営業中の充電も可能です。

ポータブル電源は手軽な反面、容量や出力に制限があるため、必要な電力量を見極めて導入すると、安心した営業につながります。

容量不足・充電切れ・取り扱いには注意

ポータブル電源は出力容量が限られています。使用する機器の電力の残量は、出店ごとに事前確認をしておきましょう。

ポータブル電源はフル充電するのに長時間を要します。よって、連日の出店予定がある場合、営業前後での計画的な充電が欠かせません。

保管場所は、劣化や故障の原因となる高温多湿な場所を避ける必要があります。さらに、蓄電容量と本体の重さは比例するので、持ち運びやすさと性能のバランスを考えた選択が大切です。

ポータブル電源にかかる費用

ポータブル電源の費用相場は3万円〜10万円程度です。蓄電容量が大きいほど価格も高額になります。

使用を重ねるにつれてバッテリーの蓄電性能は徐々に低下します。最大容量が新品の50~60%程度に減少したら、買い替え時期と考えるのが一般的です。

4.車のバッテリーを利用する

車のバッテリーから電源を確保する方法もありますが、そのまま給電してしまうと、バッテリーが上がってしまいます。

車のバッテリーに蓄える電力と使用する電気機器は、電力の流れ方が直流・交流で異なるため、そのままでは使用できません。これを解決するには、走行充電器とサブバッテリー、インバーターを利用する手段があります。バッテリー上がりを防ぎながら、電源の確保が可能です。

それぞれの役割は、以下のとおりです。

走行充電器サブバッテリーに充電するための機器
サブバッテリーもともと車に搭載されているバッテリーとは別に搭載するバッテリー
インバーター直流の12Vや24Vの電気を交流の100Vに変換する機器

車のバッテリーを電源として使用する場合は、直流でサブバッテリーに充電された電力を、交流で稼働する一般の電気機器に変換しています。

バッテリー接続には専門知識が必要

車のバッテリーを利用する場合、エンジンをかけ続ける必要があり、排気ガスや騒音が問題となることがあります。住宅街で営業する際は、近隣からのクレームにつながるおそれもあります。

走行充電器・サブバッテリー・インバーターを組み合わせて車内に設置するため、重量やスペースをとる点もデメリットです。加えて、3つの機器を正しく配線する知識が求められます。誤った接続は、ショートや火災の危険があるため、必ず知識のある人や専門業者に依頼することが重要です。

車のバッテリー利用は初期費用が高額

走行充電器・サブバッテリー・インバーターをそれぞれ購入すると、費用が高額になります。サブバッテリーの容量やメーカーによって価格差はありますが、安くても約30万円が一般的です。長期的に使える反面、導入時の費用負担が大きい点は理解しておく必要があります。

キッチンカーの電源は営業スタイルに合わせて使い分けよう

キッチンカーの電源は、営業スタイルや出店環境に応じた使い分けが必要です。

下記に、電源確保の方法と適した場面を整理しました。

電源確保方法適した場面
外部電源・街中の商業施設
・冷蔵庫などの大型機器も使いやすい
発電機・電源がない野外イベント
・騒音や燃料管理に注意が必要
ポータブル電源・発電機が禁止の場所
・静音が求められる場所
・長時間使用は不向き
車のバッテリー・移動中
・補助的な電源
・接続には専門知識が必要

立地や使用機器、販売するメニューによって使える電源は変わるので、複数の電源確保方法を用意しておき、出店場所に応じて適した電源を使用しましょう。

キッチンカーの電源で気になるQ&A

ここからは、キッチンカーの電源でよくある疑問を紹介します。

複数の電源を確保したら電力は増やせる?

キッチンカーでは複数の電源を併用すると、供給可能な総電力量を増やせます。

例えば、発電機とポータブル電源を併用し、冷蔵庫やエアコンなどの大型機器は発電機、小型の照明やレジはポータブル電源など、使用電力で使い分けると効率的です。

もし電源の併用が難しい環境であれば、下記の工夫を取り入れるのが現実的です。

  • 使用機器を省エネ製品に替える
  • 電気だけに頼らず、ガス調理器具を組み合わせる
  • 機器ごとに利用する時間帯をずらして電力のピークを抑える

キッチンカーでの電源併用は営業の自由度を広げますが、初期投資や保管や設置スペースなどの課題もあります。自分の営業スタイルに合った方法を選び、安定した電力確保を実現しましょう。

走行中にも冷蔵庫を使うのは可能?

車の走行中は、基本的に発電機を使用できません。

常に冷蔵が必要な場合は、車載用冷蔵庫を利用するのがおすすめです。車のシガーソケットから簡単に給電し使用できます。ポータブル電源を併用する方法もありますが、電力容量が小さめで長時間稼働には不向きです。

車載用冷蔵庫が使えない場合は、クーラーボックスや発泡スチロールの箱に氷を入れて代用するのが一般的です。

出店しない日の電源はどうする?

出店しない日でも、冷蔵庫の電源管理は必要です。コンセント式で持ち運びできるタイプの冷蔵庫なら、自宅に運んでそのまま保管できますが、毎回の積み下ろしは大きな負担となります。

冷蔵庫が大型・自宅のコンセントに対応していない場合は、中身だけを自宅の冷蔵庫に移すのが現実的です。特に肉・魚などの生鮮品や乳製品は、温度管理が不十分だと劣化が早いため、家庭用冷蔵庫で安全に保管しましょう。

キッチンカーで電源確保するよりおすすめの出店方法

キッチンカーの電源確保方法は様々ですが、それぞれコストや制約があり、営業スタイルに合うものを選ぶ必要があります。

モバイルコンテナやスタンドブースは、キッチンカーに比べて初期費用を抑えて開業できるのが特徴です。ガソリンや車検といった維持費や整備費がかかりません。大人2人で簡単に移動できるため、車が入れない場所でも出店できるメリットもあります。

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