キッチンカーで唐揚げを販売するメリットや繁盛させるコツ

幅広い層のお客さんから愛される人気メニューである唐揚げは、固定店舗を持たないキッチンカーでの移動販売にも向いています。しかし、開業にあたってどのような準備や手続きが必要なのか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、唐揚げを販売する際に知っておきたい基礎知識やキッチンカーで販売するメリット・デメリット、繁盛させるコツなどについて紹介します。

キッチンカーで唐揚げ販売をするメリット

キッチンカーで唐揚げ販売をするメリットは、大きく4つあります。

老若男女問わず好かれるメニュー

唐揚げは、子どもから大人まで幅広い世代から人気があるメニューです。イベント会場から住宅地、オフィス街と販売場所を問わず集客を期待できます。 近年、こだわりの唐揚げが話題になることやテイクアウトの機会が増えたこともあり、唐揚げの人気はますます高まっています。

時間帯問わず売れる

唐揚げは、さまざまなシーンで食べられるメニューです。小腹がすいたときの軽食のほか、昼食や夕食のおかずとしても人気があります。そのため、安定した売上を期待できます。

地域行事などのイベントで販売する場合にも、時間帯問わず集客が見込めるでしょう。

店舗を構えるより費用が抑えられる

キッチンカーでの唐揚げ店の開業は、店舗よりも費用が抑えられることがメリットです。

飲食店店舗を開業するには、店舗の取得や改装、設備の準備などを含めると、約1,000万円の初期費用が必要といわれています。資金を調達することは容易ではないでしょう。

キッチンカーは営業車を用意すれば店舗は不要なため、大きく費用を抑えることができます。飲食店経営が初めての方にも挑戦しやすいでしょう。


スピーディーに提供できる

提供スピードの速さも、キッチンカーで唐揚げを販売するメリットのひとつです。唐揚げは事前に仕込みや調理を済ませておける作り置き可能なメニューなので、注文をいただいてからすぐに提供できます。

保温庫があれば調理後の唐揚げが冷めにくくなるため、ピーク時に合わせてたくさん揚げておくなどの対応も可能で、お客様を待たせることがありません。

特にお昼時は休憩時間が限られている方が多いため、「待たせない」というのは大きな強みになります。

キッチンカーで唐揚げを販売するデメリットと解決策


キッチンカーでの唐揚げ販売には、いくつかデメリットがあります。ここでは主なデメリットと解決策を解説しますので、メリット・デメリットの両方を把握した上で、唐揚げ販売にチャレンジするかどうかを考えてみましょう。

ライバルが多い

キッチンカーで唐揚げを販売する大きなデメリットが、ライバルの多さです。比較的簡単に調理でき、人気メニューでもある唐揚げは、キッチンカーはもちろん固定店舗でも提供されています。

コンビニやスーパーマーケット、飲食チェーン店などの大手もライバルになるため、ただ単においしい唐揚げというだけでは、なかなか競合に勝てません。

キッチンカーでの唐揚げ販売で勝負するには、まず市場のリサーチを行い、競合の固定店舗が多いエリアを避ける必要があります。

また、素材や味付け、ネーミングやパッケージまでこだわって差別化を図り、「ここにしかない唐揚げ」として魅力を伝えることが大切です。

夏は過酷な環境になる

唐揚げを販売する場合、車内で高温の油を使って揚げ物をするため、夏は「油の熱+外気」でかなり暑くなります。熱中症を発症するリスクが高いので、小型の冷却ファンやエアコンを設置するなどの暑さ対策が欠かせません。

「車にエアコンが付いているから大丈夫」と思うかもしれませんが、備え付けのエアコンだけでは対応し切れない暑さになるため、しっかりと環境を整えておきましょう。

キッチンカーで唐揚げを販売するポイント


唐揚げはシンプルなメニューですが、使用する鶏肉や部位、味付けなどで差別化を図ることができます。具体的には何をすると良いのか、キッチンカーで唐揚げを販売するポイントを3つ紹介します。


鶏肉の種類にこだわる

唐揚げの美味しさのベースとなるのが鶏肉です。鶏肉は比内地鶏、名古屋コーチン、薩摩地鶏などのブランド地鶏が人気です。鶏肉の種類は集客ポイントにもなり、こだわりの唐揚げを提供できます。

コスト面を考えるなら、外国産の鶏肉を検討する手もあります。しかし、消費者は産地も気にするため、何を売りにするのかを考えて選択しましょう。

なお、ブランド鶏を使用する場合は、「○○県産鶏肉使用」などとアピールすることが重要です。せっかく良い鶏肉を使っていても、それがお客様に伝わらなければ意味がありません。

ブランド鶏を使用していることが伝われば注目度が上がるだけでなく、多少価格が高めでも売れやすくなる可能性があります。また、素材にこだわった良いものを提供しているという信頼感は、リピーター獲得にもつながります。


唐揚げの種類を工夫する

唐揚げには、骨を付けたまま揚げる骨付きと、身だけを揚げた骨なしがあります。骨付きは、骨と身の間に軟骨があり、コラーゲンがたっぷり含まれているため鶏の旨みを余すことなく楽しめます。一方で、骨なしの魅力は食べやすさです。

また、使用する部位によっても食感や味わいが変わります。モモ肉はジューシーで柔らかく、胸肉は脂身が少なくさっぱりとしていることが特徴です。

唐揚げ店では一般的にモモ肉や胸肉の唐揚げがメインメニューとなりますが、そのほかにもささみや砂肝、鶏皮、鶏軟骨などの唐揚げも人気があります。それぞれ違った味や食感を楽しめますので、メニュー展開のバリエーションとして活用できるでしょう。


唐揚げの味つけを研究する

唐揚げは味つけでバリエーションを出すことが可能です。オーソドックスなところでは、塩やしょうゆ、タレなどがあげられます。唐揚げはご当地ものが多く、地域ごとに呼び名が違ったり味付けに特徴があったりするため、メニュー考案時に調査しておきましょう。

ご当地の食文化には、リピーターを生む力があります。日本各地の唐揚げを提供する、世界各国で売られている唐揚げの味つけにチャレンジするなど、さまざまな唐揚げにチャレンジするのもおすすめです。

また、ベースの唐揚げに、ソースやスパイス、トッピングを用意して変化を付けることも可能です。常に同じ味つけでは、いずれ飽きられて売上が落ちていくかもしれません。定番の味つけは残しつつ、季節ごとに限定の味つけの唐揚げを提供する、トッピングを変更するなど、飽きずに何度も買いに行きたくなる工夫をすることが重要です。

キッチンカーで唐揚げ販売をするために必要な準備

キッチンカーで唐揚げ販売を行うには、店舗となるキッチンカーの手配をし、営業予定地の保健所から営業許可を受けなければなりません。必要な準備や手続きについて解説します。

資金調達

キッチンカーで開業するには、営業車の手配費用や設備の調達費用などがかかります。

唐揚げ販売の場合に必要になる初期費用の目安は、キッチンカーの規模にもよりますが約400~500万円が相場です。事業計画を綿密に立て、費用を見積もりましょう。

必要な費用は開業までに自身で貯めておくか、金融機関からの融資を受けて調達します。


なお、開業する場所や条件によっては、補助金や助成金が利用できる場合もあります。交付は開業後になりますが、返済が不要であることが大きなメリットです。事前に応募できるものがないかどうか、自治体や中小企業庁のWebサイトなどを利用して調べておきましょう。

キッチンカーや唐揚げの提供に必要な設備の手配

キッチンカーでの販売には、調理設備を揃えた営業車の準備が必要です。新車や中古で購入するほか、レンタルするという選択肢もあります。フランチャイズチェーンに加盟する場合には、車両制作もパッケージ化されていることが多いです。

唐揚げ店を営業する場合、基本的な給排水設備やキッチンに加え、食材を保管する冷蔵庫や冷凍庫、フライヤーが必須です。フライヤーには、ガス式と電気式がありますが、高温で揚げる唐揚げには一気に加熱可能なガス式が適しています。

唐揚げは油を使うため、厨房が汚れやすくなります。衛生的に保つためにも、設備は丸洗いできるステンレス素材のものがおすすめです。

他にも、できあがった商品を保管するショーケースがあると効率的です。お客さんからの見栄えも良くなり、売上アップにつながるでしょう。

営業許可などの開業手続き

唐揚げの移動販売には、食品衛生責任者の資格取得、車両の検査や登録、飲食店の営業許可申請などが必要です。食品衛生責任者の資格は、指定の講習を受講すれば取得できます。

営業許可は、自治体により許可範囲が異なります。複数エリアにまたがる営業を行うなら、その分の営業許可が必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

また、許可要件は全国で統一されているものの、管轄の保健所によって細かな判断が異なります。開業準備を始める前に相談に出向き、諸条件を確認することをおすすめします。地域によっては、キッチンカー制作前に図面提出が求められる場合もあるため注意が必要です。

コストや手間を抑えて唐揚げ店を開業したいなら、「HIRAKEL」で屋台を借りることも検討してみてはいかがでしょうか。


HIRAKELは、初期費用を抑えつつ飲食店を開業したい方へ、コンテナ型店舗の購入、レンタルが可能です。低リスクで購入、レンタルもできるのでこれまで飲食店や屋台を経営したことがない方でも不安なく始められます。

まとめ

キッチンカーでの唐揚げ店開業は店舗よりもコストがかからないことが魅力ですが、キッチンカーの手配をはじめさまざまな準備が必要です。資金調達から営業許可取得までスムーズに進められるよう、計画的に手配を進めていきましょう。

コストや手間を抑えて開業したいなら、屋台という選択肢もありますのであわせて検討してみると良いでしょう。

おしゃれなイベントブースのレンタル

マルシェ
  • 1日からレンタル可能
  • 前日納品・翌日返却!
    だから安心
  • 空間デザイナーによる
    デザインコーディネート